解体工事前に必要な準備【ライフラインの停止】

　解体工事を行う前に、ガス管を撤去しておかないと、管を傷つけてしまう恐れがあり、ガス漏れによって引火や爆発などの大きな事故が発生する危険があります。
　ガス管を撤去する上で、必ずガス会社へ事前連絡をしておきましょう。連絡の際には、「停止」ではなく「撤去」と伝える必要があります。また、メーター番号やお客様番号、解体工事の開始日や期間を伝えられる様にし、撤去の際には立会いが必要となる為、スケジュールを確認しておいてください。(弊社担当者による立会い代行も可能です。）

　電気についてもガスと同様、事前に手続きをしておかないと電気が流れている電線を引っ掛け、切断してしまうことで感電や漏電が起こり、最悪死者が出てしまうような大事故につながる危険があります。
　周辺が停電してしまう恐れもある為、ガスと同様、連絡の際には工事開始日や期間を伝える必要があります。

　水道は解体工事中、塵や埃が舞ってしまうのを抑えるために、散水する必要があるので止める必要はありません。
　工事期間中は解体業者が使用する為、料金の負担を施主様側にするか、業者側にするかを見積りの段階で確認しておきましょう。　

　最近のインターネット回線は電線の様に、電柱を通って光ファイバーが引かれている場合が多く見られます。
　感電や近隣住民に迷惑をかけないよう、回線業者に切離しを依頼する必要があります。

　浄化槽がある家庭の場合、汲み取りをせずに解体工事をしてしまうと、汚水が地下に流出してしまい、悪臭や汚染などにつながる恐れがある為、工事前に浄化槽の汲み取り清掃を専門業者に依頼する必要があります。

　固定電話を使用している家庭の場合、電話線の撤去が必要となります。
　通信会社によっては停止・撤去までに時間がかかってしまう場合がある為、スケジュールに余裕を持って通信会社に連絡をしておくと良いでしょう。

　セキュリティサービスを契約している場合、事前に解約手続きをしておかないと、工事の際に警報が鳴ってしまう恐れがある為、解約だけでなく設備の取外しが必要となります。
　ライフラインに該当するものではありませんが、トラブル未然防止、スムーズな工事進捗の為、事前確認と連絡をお勧めいたします。